お知らせ | 動物の再生医療を中心とした先端医療技術・サービスの開発・提供セルトラスト アニマル セラピューティクス株式会社

お知らせ

セルトラスト・アニマル・セラピューティクス主催、第1回動物再生医療・細胞治療セミナー「それってIBDですか?イヌの慢性腸症の新たな血液マーカーと治療法」を開催しました。

2018.11.14更新

当社は、2018年10月28日(日)、アニコム ホールディングス株式会社(住友不動産新宿グランドタワー39階)にて、第1回 動物再生医療・細胞治療セミナー「それってIBDですか?イヌの慢性腸症の新たな血液マーカーと治療法」を開催しました。本セミナーでは、当社の動物再生医療センター病院にて本年7月より診療(細胞治療)を開始したイヌの慢性腸症をテーマの中心に据え、その標準治療や診断法の現状と問題点、また慢性腸症に対する細胞治療の可能性について活発な議論が行われました。

全体風景:写真

最初に、当社と協働して細胞治療の臨床研究を進めてきた公益財団法人 日本小動物医療センターの中島 亘 先生より、イヌの慢性腸症における診断・治療の現状説明として、臨床的な診断基準や確定診断へのアプローチ方法、また、治療反応性によって分類される4つの病態に対する標準的な治療法等の紹介がありました。
それらを踏まえた上で、難治性の慢性腸症に対する新たな治療法として、当社が推進する細胞治療を取り上げ、実際に細胞治療を行った症例を紹介しながら、その有効性について提唱されました。

公益財団法人 日本小動物医療センター 消化器科 科長 中島 亘 先生:写真

公益財団法人 日本小動物医療センター
消化器科 科長 中島 亘 先生

続いて、東京大学のチェンバーズ ジェームズ先生より、病理診断医の観点から、内視鏡検査の流れや病理所見の具体例等の紹介があり、イヌの慢性腸症の病態解析には内視鏡生検、病理診断、血液検査、治療の反応等といった様々な角度からの総合的な検証・判断が必要であるとの説明がされました。
また、公益財団法人 日本小動物医療センターの松本 功 先生からは、当社と協働して研究を進めている血清マーカーの開発について説明があり、その役割や研究データの紹介を行うとともに、イヌの慢性腸症の診断ツールとして今後の活用が期待されるとの旨が語られました。

東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医病理学研究室 助教 チェンバーズ ジェームズ先生:写真

東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医病理学研究室
助教 チェンバーズ ジェームズ 先生

公益財団法人 日本小動物医療センター 消化器科 松本 功 先生:写真

公益財団法人 日本小動物医療センター
消化器科 松本 功 先生

当社からは、臨床開発部門長の岩木 義英が当社の細胞治療の実用化への取り組みについて説明。設立目的や事業概要をはじめ、当社が培養するイヌ脂肪由来間葉系幹細胞(cMSC)の品質保証体制や安全性担保のための各種安全性試験、細胞治療の有効性を検証するための臨床研究について紹介しました。

>セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社  臨床開発部門長 岩木 義英:写真

セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社
臨床開発部門長 岩木 義英

>セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社 技術顧問 牛草 貴博先生:写真

本セミナーの座長を務めた、セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社 技術顧問 牛草 貴博 先生

>全体風景:写真

プログラムの最後には、牛草 貴博 先生の司会のもと、講演者4名によるシンポジウムが行われました。

>全体風景:写真

当セミナーには約70名の獣医療の関係者の方が参加されました。

今後も当社は、富士フイルムグループとアニコムグループの両社が保有する技術・製品・データ・サービスを融合し、『動物医療分野における再生医療・細胞治療』を中心とした先端医療技術やサービスの実用化、普及を通じて、獣医療に貢献してまいります。