お知らせ | 動物への本格的な再生医療をスタートセルトラスト アニマル セラピューティクス株式会社

お知らせ

動物への本格的な再生医療をスタート

2018年3月28日
セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社

富士フイルム株式会社とアニコム ホールディングス株式会社が設立した合弁会社のセルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社(社長:牧野 快彦、以下 セルトラスト社)は、動物の再生医療において、犬の眼疾患である難治性の乾性角結膜炎(Kerato Conjunctivitis Sicca)(以下 KCS) ※1を対象に細胞を用いた治療法の有効性を確認しました。本治療法は、動物医療分野では初めて、人の再生医療と同等の品質管理基準に基づき培養された他家※2細胞を用いる画期的なものです。

セルトラスト社は、先端医療の開発と診療行為を一貫して行える実用化拠点「動物再生医療センター病院」にて、本治療法を用いた診療を3月28日より開始します。

現在、長寿命化により、生活習慣病などに罹患するペットが増加する中、医療の高度化ニーズがますます高まっており、今後のさらなる動物医療の発展には、診療データのエビデンスを蓄積する必要があります。

セルトラスト社は、動物医療において、再生医療を中心とした革新的かつ高度な先端医療技術およびサービスの開発と実用化を目的に2016年4月に設立されました。同年10月には、「動物再生医療センター病院」を開設。本拠点にて、人の再生医療と同等の品質管理基準の下で、均質な細胞を安定して大量生産できる品質管理システムを日本で初めて構築するとともに、本システムのもとで培養し安全性を確認した細胞を用いて難治性KCSや炎症性腸疾患、骨折などを対象にした臨床研究を進め、新しい治療法のエビデンスを蓄積してきました。

今回、セルトラスト社は、犬の難治性KCSを対象に、犬の皮下脂肪由来の他家間葉系幹細胞※3を用いた治療法の有効性を検証する臨床研究において、約8割でKCSの症状が有意に改善することを確認しました。具体的には、細胞投与前後で、涙の量が増加し、充血といった症状や角膜の光沢の状態などが改善しました。

セルトラスト社は、今回確立した治療法を用いた診療を、「動物再生医療センター病院」にて3月28日より開始します。既に構築している品質管理システムのもとで細胞を培養し、その細胞を用いて犬の難治性KCSの治療を行っていきます。今後、炎症性腸疾患や骨折などの他疾患についても、臨床データをさらに蓄積し、治療効果を確認でき次第、診療を提供していきます。

また、将来的にこれらの診療を普及させていくために、動物病院との連携などによる仕組みの提供を通じて、新たな社会システムの構築を目指していきます。

セルトラスト社では、引き続き、再生医療を中心とした、「信頼」性の高い「細胞」を用いた先端医療の実用化・普及を目指し、獣医療の発展に貢献していきます。

  • ※1 KCSは、涙の量が減少し目の表面が乾き、結膜や角膜に炎症を起こす自己免疫疾患です。通常では、眼軟膏や点眼薬を用いた治療が行われますが、難治性の場合、長期にわたる治療が必要であり、また、十分に効果が得られないケースもあります。
  • ※2 患者(患犬)自身以外の生体由来の細胞。
  • ※3 間葉系幹細胞とは、生体内に存在し、一定の分化能/増殖能、さまざまな生理活性物質を放出する能力を持つ幹細胞。自己免疫疾患の他、軟骨損傷、虚血性心不全、下肢虚血等、さまざまな疾患の治療に1000例を超える臨床研究が行われています。多様な効果が期待されていると同時に、高い安全性が実証されています。

【セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社の概要】

会社名:セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社(Celltrust Animal Therapeutics Co., Ltd.)
所在地:神奈川県横浜市中区長者町2-6-3
設立日:2016年4月
資本金:50百万円 (出資比率 富士フイルム:51%、アニコム:49%)
事業内容:動物の先端医療技術及びサービスの開発・提供

【動物再生医療センター病院の概要】

所在地:神奈川県横浜市中区長者町2-6-3
開設日:2017年10月
院長:牛草 貴博
URL:http://celltrust.jp/hospital/

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

セルトラスト・アニマル・セラピューティクス 経営管理部門   TEL 045-334-8495